ブレグジットとは
「ブレグジット」とは Britain と Exit を合わせた造語です、
以前ギリシャでは財政難などにより12年頃からEU離脱が取り沙汰されるようになり、
Greece(ギリシャ)とExit(退出する)から「グレグジット(Grexit)」の造語が作られている、
それにならい、今回のイギリスのEUからの離脱問題の事をブレグジットと呼んでいます。
2016年6月にイギリスで国民投票があり、EUから離脱することが決まっています。(離脱支持が51.9%)
なぜイギリスはEUから離脱したいのかというと、
EU加盟国は28か国あるなか、イギリスはEUのルールに従わなくてはいけないことに不満があったのです。
具体的には移民の問題が大きな理由で、
EUの中を移動してイギリスに入ってくる移民が増えすぎたからです。
EUの中では比較的景気がよくて仕事がたくさんあるということで、
東ヨーロッパなどの経済の調子がよくない国から多くの人が入ってきてしまいました。
移民の人たちもイギリスで生活を始めて税金は払い、義務を果たして、
権利を受けていますが、
イギリス国民の中で移民が多すぎるんじゃないかという気持ちが募っていきました。
EU内では人の移動が自由だから移民が来ても、イギリスはEUに加盟している為、
移民の入国を基本的には制限できません。
そのためにEU離脱をして、
自分たちのことは自分たちで決められる権限を取り戻したいという思いが強まっていったのです。
国民投票では、ロンドン周辺と北アイルランド、スコットランドで離脱反対が多数を占めています
もうひとつの理由が貿易です、
EUに加盟している以上貿易に関してもEU加盟国は28か国でまとまって交渉する必要があり、
イギリス独自での貿易交渉が出来ないのです。
イギリスにも得意な産業や守りたい産業がありますが、
他のEU加盟国と調整して合意できる出来ないなど問題があります。
さらにイギリスは、GDPの規模が世界で5番目の経済大国だからという自負があります、
ですからEUから離脱しても問題はなく、イギリス単独で貿易交渉するほうが利益があると考えたのです。
日本とEUの交渉では
「日本とEUのEPA=経済連携協定では、日本側が農林水産品など94%の品目で、
EU側は99%の品目で関税を撤廃するなど、幅広い分野で自由化を進めることになった。」
その他にも、イギリスはEUに加盟しているのに独自の通貨と中央銀行を持っているので、
離脱した場合、景気が悪くなって対策を取るときでも単独であれば判断がやりやすいなどがあります。
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